1. 初診患者への対応
  2. 歯肉炎患者(思春期)へのアプローチ
  3. 基本的診察への対応
  4. X線撮影取扱いへの対応
  5. 歯周病と歯周組織検査
  6. 歯科保存処置への対応とバキューム操作
  7. 前歯部ハンドスケーリングと歯面研磨・PMTC
  8. 印象採得時のアシスタント(連合印象)
  9. 臼歯部ハンドスケーリングと歯面研磨・PMTC
  10. 歯科補綴処置への対応
  11. 超音波スケーリングとPMTC
  12. 応急処置(急性単純性歯髄炎)
  13. ラバーダム防湿
  14. 局所麻酔
  15. 覆髄
  16. 窩溝填塞(フィッシャーシーラント)
  17. グラスアイオノマー修復
  18. ホワイトニング
  19. 歯内療法
  20. 根管充填
  21. テンポラリークラウン
  22. ゴム質印象
  23. クラウンブリッジの咬合採得とチェックバイト採得
  24. 総義歯印象
  25. 総義歯の咬合採得
  26. フェイスボウトランスファー
  27. 人工歯の選択と床義歯の試適
  28. 床義歯装着
  29. 義歯の調整(リライニング)
  30. 抜歯
  31. 難抜歯・埋伏歯などの抜歯および歯槽骨整形
  32. 歯根端切除手術
  33. 歯周外科手術
  34. インプラント
  35. 矯正処置(MTM)
  36. 救急救命処置
  37. 訪問口腔ケア
  38. AEDによる除細動
  39. (付1)器具の消毒・滅菌及び保管方法
  40. (付2)感染症患者における器具の消毒・滅菌及び保管方法
  41. 消毒剤の選択と使用法
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2. 歯肉炎患者(思春期)へのアプローチ

» 印刷データ » 評価表 » 必要器材

 

 

 

 

2.主訴歯肉炎患者(思春期)のプラークコントロール指導

<到達目標>

・    歯科医師の指示に従える

・    ステップ毎に報告できる

・    必要器材を的確に準備できる

・    患者にこれから行うことの説明ができる

・    患者に現在の口腔内の状態を理解させることができる

・    染め出しができる

・    患者の現在行っているブラッシング方法の問題点を抽出し、解決方法を考えることができる

・    ブラシの把持方法から使用方法まで正しく患者に伝えることができる

・    補助的刷掃具の使用について正しく指導できる

 

 

<設定場面>

10代女性(中学3年生)が上下前歯部歯肉からのブラッシング時出血を主訴に来院し、その改善を希望している。出血は、歯科医院での加療のみで改善すると考えている。患者は今まで、歯科医院にてブラッシング指導を受けたことがない。

 

 

<治療手順>

第1回プラークコントロール

1.歯科医師による動機付け(口腔の健康に関して関心を起こさせるための情報の提供)

必要器材:基本セット(デンタルミラー、ピンセット、探針)、グローブ、マスク、エプロン、歯ブラシ、カット綿、エタノール

患者:歯科医師に対し、上下顎前歯部歯肉からのブラッシング時出血を改善したいと訴える。

 

歯科医師:歯面に付着しているプラークを探針などでとって見せ,そのでき方と放置することによってう蝕や歯周病に進む可能性のあることを指摘し,口腔の健康のためにプラークを除去することが最も重要なことを患者に理解してもらうように努める。

 

患者:プラークが口腔の健康に大きく関与していることを理解する。

 

歯科医師:ついで,このプラークを除去するためにはどうしたらよいのかを考えてもらい,患者の見やすい部位(前歯部)に毛先を当てて実際にプラークを除去してみる。

 

患者:プラークが自分の口腔内に存在していることに改めて気づき,ブラッシングにてそれが除去できることを自分でも確認する。

 

歯科医師:歯ブラシでプラークを簡単に除去できることが理解してもらえたら,今までの歯ブラシの方法に問題のあったことを話し,ブラッシング指導を衛生士にゆだねる。

 

患者:正しいブラッシング方法に興味を示す。

 

2.ブラッシング指導(歯科衛生士)による動機付け 必要器材:手鏡、歯垢染色材、歯周チャート、赤鉛筆または赤ボールペン、黒ボールペン、カット綿、ワセリン

(1)指導前の口腔状態の確認

衛生士:患者に手鏡を持ってもらい,歯の汚れた状態(下顎前歯部の舌側など)や歯肉の色,形などをよく観察してもらう.現在の状態が決して健康とはいえないことを理解してもらう。

 

患者:口腔内を観察する。

 

(2)プラークの染め出し

衛生士:口腔内のプラークを染色剤で染め出し,歯面や歯肉にプラークの付着している状態を手鏡やデンタルミラーなどを使って示しプラークの存在に気づかせる。

 

患者:プラークの存在に改めて気づく。

 

(3)プラークチャートへの記入

衛生士:プラークの付着している状態をチャート用紙に記入して指導前の状態を記録しておく。

 

 

(4)患者の磨き方の観察

衛生士:患者自身が今まで行っていた方法でブラッシングを行うように話し,磨き癖などを観察する。

 

患者:普段通りブラッシングをする。

 

(5)ブラッシング指導

衛生士:手鏡でプラークがどの程度除去できたかを観察してもらい,除去できないプラークを取り除く方法を患者とともに考える。

 

患者:現在のブラッシング方法では、プラークが除去し切れていないことを知る。

 

衛生士:患者の弱点と思われる方法や場所を指摘し,患者の口腔内のプラークを歯ブラシで除去して見てもらう。

 

衛生士:患者が納得できたなら,次に患者自身にブラッシングを行ってもらう.ブラシの持ち方、角度、動かし方などを注意し,途中でブラシの毛先がきちんと当たっていることを確認してもらいながら,感触をつかんでもらえるように説明する。

 

患者:ブラッシング方法に関して質問する。

 

(6)指導後のまとめ

衛生士:手鏡でブラッシングの効果を認識してもらい,励ましの言葉と刷掃指導用のパンフレットを手渡す.希望する患者には歯ブラシを持ち帰ってもらう。

 

(7)指導の記録と整理

衛生士:患者の口腔衛生状態,ブラッシングの習慣、口腔衛生に対する関心の程度などをカルテに記載して整理する。

 

衛生士:この記録は3年の保管義務がある。

 

第2回プラークコントロール(ブラッシングの再確認と補助用具による動機付け)

1.1回目との口腔内の比較

衛生士:口腔内の状態が改善していることを染色して確認してもらい,ブラッシングで口腔の健康が維持できることに自信をもってもらうように説明する。

 

衛生士:口腔内写真を撮る。

 

2.ブラッシングの確認

衛生士:もう一度改めて患者にブラッシングをしてもらい,ブラシの届いていない場所の再指導を行う.患者の気づいた疑問点に答える.特に隣接面の染色剤の残っている場所については,この地点でプラークは歯ブラシだけでは完全に除去できず,補助的刷掃具(デンタルフロス・歯間ブラシなど)が必要なことを説明する。

 

患者:ブラッシング方法に関して質問する。

 

3.フロッシング・歯間ブラシの使用法指導 使用器材:デンタルフロス、歯間ブラシ(SSS、SS)

衛生士:補助的刷掃具の使用方法について説明する.歯科衛生士が自分の口で行って使用方法を示し,患者の口で歯科衛生士が使って見せてから,患者自身に行ってもらい指導する。

 

患者:補助的刷掃具の選び方、使用方法について質問する。

 

衛生士:歯科医師に指導の終了を伝える。

 

歯科医師:本日の診療終了を指示する。

 

4.後片付け 使用器材:消毒用アルコール、ゴミ袋

助手:患者退出後、器材ごとに消毒・滅菌を行う。チェア等はアルコール拭きする。

 

 

◎必要器材

①基本セット(デンタルミラー、ピンセット、探針) ②グローブ ③マスク ④エプロン ⑤歯ブラシ ⑥カット綿 ⑦エタノール ⑧手鏡 ⑨歯垢染色材⑩歯周チャート ⑪赤鉛筆または赤ボールペン ⑫黒ボールペン ⑬ワセリン⑭デンタルフロス ⑮歯間ブラシ ⑯消毒用アルコール ⑰ゴミ袋

 

 


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